ブランド品
2021.06.08 上野
偽物か本物か真贋ブログ『ディオール Dior ショーン ステューシー編』
リサイクルショップ三喜の真贋ブログ
このブログでは三喜にやって来たコピー品、所謂ニセモノの品をご紹介していきます。
一目でわかる様な物から、当店の経験豊富なスタッフでさえも直ぐには見抜けない様な物まで色々と不定期に紹介していきます!
今回の品物はこちら
ディオール Dior ショーン ステューシー
ディオール メンズ コレクションのアーティスティック ディレクターであるキム・ジョーンズとショーン・ステューシーというラグジュアリーブランドとストリートブランドの異色のコラボレーションである「DIOR AND SHAWN」、ストリート文化への造詣にも詳しいキム・ジョーンズは以前LOUIS VUITTONでデザイナーを務めていたころもSUPREMEとのコラボを果たし大成功させています。
全世界で注目を集めた2大ブランド同士のコラボレーションですが、LOUIS VUITTONとSUPREMEの時の例に漏れず注目を集めすぎた商品には怏々としてコピー商品が多く出回るもの。
今回紹介するキャップも無数にあるコピー商品のうちの一つにしかすぎませんが、一体どの部分をもって我々が偽物という判断を下したのか。その一例を紹介していこうと思います。
全景
偽物の全景画像
こちらが偽物と思わしき商品の全景画像になりますが正直これだけじゃわかりませんね。
正規品の全景画像
こちらは正規品の画像になるのですが…
正直これだけだとあんまりわからないですね。
一番最初に目が行くロゴや商品全景は偽物でもしっかり手を入れる部分なので
判別が難しい場合が多いです。
ですのでさらに細かい部分をみていくとしましょう!
アジャスター部分
アジャスター部分のボタンに注目ください。
CDマークがひっくり返ってますね!
しかもこれ元の位置に戻そうと回してみても全然回らないんです!
よくよく見るとコバ(革製品の断面部)のコーティングも不均一でみすぼらしくなっています。
これだけでも十分だとは思えるのですがここからさらにきな臭くなっていきます。
内側
疑う余地無しですね。
ここまで乱雑な造りのものは久しぶりに見ました。
見えない部分は手を抜きがちでボロが出やすい部分ではあるのでこういった部分にまず目を通されるのが一番いいですね!
タグ
タグの縫い方もひどいの一言に尽きます。
DIORのロゴタグが斜めになってますし
そもそも本物のロゴタグは4隅だけを縫っているので画像のように一直線の縫い目が現れることはまずないです。
タグの文字の糸の細さも太めでかなりぼやけた印象になっております。
ウォッシュタグ
初見の際クリスチヤン テイオールでかなり笑い散らかしました(笑)
ディオールですらなかった。
ウォッシュタグも偽物かどうかの真贋の際によく見る箇所でございます。
「ち」と「さ」の区別がついていなかったり
漢字が日本で常用されている字体と違うといったものがよく見られます。
このタグの漢字もよーく見ると全然違う文字がチラホラと…
正直今回の商品はかなり判別が簡単なものでしたが最近は偽物の製造業者の腕も上がっており
2、3度見ただけでは判別しにくいものが増えております。
偽物が無くなる日まで
リサイクルショップと言うお店の特性上、稀に偽物は入ってきます。
偽物は殆どが高額品ですのでお店に並ぶ商品を安心してお買い求め頂くために、リサイクルショップ三喜では査定員の勉強会や情報共有を行なっております。今後も今回の様な情報が有れば紹介していきたいと思って思っておりますのでよろしくお願いいたします。今後も精進して参ります!